自律するスマート工場への取り組み
自律するスマート工場実現へ向け、IoTプラットフォーム連携が加速!
製造業のIoT化の加速はとどまらない。特に工場の現場では人手不足によりスマート工場化の取り組みが活発化している。しかし現状では「見える化」にとどまっているため、収集したデータを活用するための仕組みがもっかの課題となっている。そこで情報活用を推し進める希望の星が「IoTプラットフォーム」。独自性の強い工場同士をつなげるためのプラットフォーム間の連携が「見える化」から一歩抜け出すための打開策だ。
スマート工場EXPO(第4回)の案内
スマート工場実現への6ステップ
- コンピュータ化
- コネクティビティ
- 可視性、現状の把握(何が起きているか?)
- 原因の理解(なぜ起きているか?)
- 予測可能性、未来への備え(将来何が起こりうるか?)
- 適応性、自己最適化(どのように自律的な対応を実現するか?)
ステップ1~2は、インダストリー3.0に位置づけらる。
ステップ3~6が、インダストリー4.0に位置づけられる。
IoTプラットフォームへの注目
ステップ3が「見える化」に相当する。その先のデータ活用のための基盤やサイクルを容易にしてくれる(期待)がIoTプラットフォームに注目が集まる理由の一つ。
現在どのようなものがあるのか・・・
FIELD system
特徴
- 見える化だけでなく自動制御なでを含めて実行力の高い情報基盤を目指している
- 「つなぐ」「見える」「考える」の先に「動かす」(by ファナックCEO)
- 効率的に動かす
- 高精度に動かす
- 安全に動かす
- 熟練者のように動かす を実現するのが目標と位置づけている
Edgecross
特徴
- 幹事会社6社
- FAとITのデータ連携を容易に行うことを重視
- 「つながる工場」の実現(FA→エッジコンピューティング→ITシステム)
MindSphere
特徴
- Paas (Platform as a Service)
本格化へ
現状、多くのソリューションやサービスがあり、ユーザがどれを選択すべきか見定めが難しい。
ベンダーから別ベンダーへの乗り換えの難しさも選択の壁となる。
プラットフォーム間の連携がユーザを後押しする。
旗振り役の経産省の動き
先述のFIELD systemやEdgecrossなどを連携させるための製造プラットフォームオープン連携事業
共通辞書を策定し、それを参照することで動作や作業などを定義し、
プラットフォーム間のデータ連携を容易に行えるようにする仕組み。
https://iv-i.org/wp/wp-content/uploads/2018/10/symposium2018autumn_8.pdf
異種プロトコルを通すTSNが注目される
TSN:Time Sensitive Networking。
イーサネットをベースに時間の同期性を保証かつリアルタイム性を確保できるようにしたネットワーク規格。
例) CC-Link IE TSN
以上。